記事を読むメリット
- 「あと15年ぐらい奪われない」理由が分かる
- 「AIに奪われないプログラマーになる方法」が分かる
プログラミングを勉強しようと思ってるけど、もう時代遅れかな?
現役プログラマーだけど、この先AIに仕事を奪われないか不安…
このような方に向けて、今回は「プログラマーの仕事はAIに奪われるのか?」について解説してきます。
ア〇〇ビールの現役Webエンジニアである僕の個人的な見解ですが、結論としては「あと15年ぐらいは奪われない」です。
- 結論:完全にAIに奪われるのはまだ先
- 今後:AIを上手く使える人の価値が上がる
- 今後使えると便利な生成AIツール
- AIが得意なこと・不得意なこと
- 【現役プログラマー向け】奪われないために:ディレクターを目指すべし
- 【これから目指す人向け】奪われないために:AIプログラマーを目指すべし
- まとめ:未来のことは誰にも分からない
結論:完全にAIに奪われるのはまだ先
2018年のデータなのでちょっと古いですが、日本のAIの普及率は主要7ヶ国の中で最下位です。
画像引用元:総務省「令和元年版情報通信白書」
AIのような新しいテクノロジーには2つの壁があります。
それは「性能の壁」と「普及の壁」です。
- 性能の壁…AI自体の性能が良くないと使われない。
- 普及の壁…性能が良くても受け入れて貰わないと使われない。
2024年現在のAIは「普及の壁」に阻まれています。
普及の壁に阻まれている例- 「ヘイ、Siri!明日の天気教えて」で5秒で済むのに、ほとんどの人は天気アプリを立ち上げて自分で調べてる
つまり、めちゃくちゃ便利だけどみんな使わないんです。
これはAIに限った話ではありません。
キャッシュレス決済やIOTなども、まだまだ普及の壁を越えられていません。
なので結論として、プログラマーの仕事が完全にAIに奪われるのは「普及の壁を超えるようになる15年(※)ぐらい先」です。
※Googleが1998年に誕生し、体感ですがそこから2013年ぐらいには「ググる」という行為が一般的に普及したので、大体それと同じ15年ぐらいと予想です。もう少し早いかもしれませんし、遅いかもしれません。
今後:AIを上手く使える人の価値が上がる
今後はAIを新しいテクノロジーとして受け入れ、上手に使える人の価値が高まります。
プログラマーの仕事で例えると、HTMLを0から自分で書くのではなく、ChatGPTにHTMLのソースコードを8割ほど書いてもらって2割を自分で修正して作業を時短していく、、というような仕事の進め方ができる人は「生産性の高い人」として需要が高まります。
※まだAIは完璧なソースコードは書けません。最後は必ず人間の手でチェックしないといけないレベルのクオリティでしか書けません。
周りが「AIはめちゃくちゃ便利だけどなんとなく使ってない」うちに一歩先に進んでおくと、市場価値の高い人材になります。
今後使えると便利な生成AIツール
ここらへんのツールをひと通り押さえておくと「AIを上手く使える人」になれます。
- ChatGPT…色々話しかけてみると人間っぽさにビビります。ソースコードも書いてくれます。会員登録すれば無料で使えます。
- MyEdit…有名な画像作成ツールです。日本語にも対応しています。一部機能は有料です。
- Notion AI…文章作成ツールです。日本語対応&一部機能は有料です。
- Slides AI…スライド作成ツールです。日本語対応&一部機能は有料です。
- D-ID…AIでリアルなアバターを作り、喋らせることができるツールです。日本語対応&一部機能有料。
AIが得意なこと・不得意なこと
AIには得意・不得意があります。
AIが得意なこと- 【記憶力】一度覚えたら絶対に忘れない&膨大なデータを処理できる
- 【正確性】同じ動作を同じ正確さで永久に続けられる
- 【活動力】24時間365日動き続けられる
- 【強メンタル】彼女にフラれてショックなので仕事休みます…とかない
単純な繰り返し作業・膨大なデータの処理作業・体力が必要な作業、などはAIがめちゃくちゃ得意な分野なので、AIに任せましょう。
人間が勝負しても勝てません。
というか勝ち負けではなく、AIにできることはAIにやってもらって、人間は人間にしかできない作業に全集中する、というのが正しいスタンスです。
- 0から何かを創造すること…AIは「過去のデータをもとに作業を行うこと」が得意です。データに入ってない、これまで誰も思いつかなかったような革新的なアイデアを生み出すのは苦手です。
- 合理的じゃない判断を下すこと…AIの思考の情報源は「過去のデータ」です。データに無い、理屈に合わない判断や行動に対して、柔軟に対応することは苦手です。
- 人の気持ちを汲み取ること…感情をデータとしてインプットすれば擬似的に理解できますが、逆に言えばインプットした感情しか理解できないので、複雑な人間の気持ちを汲み取るのは難しいです。
特に人の気持ちを汲み取ることに関しては、人間同士ですら上手くいってないので、その人間が作ったAIが完璧に汲み取ることはほぼ無理なんじゃないかなと個人的には思ってます。
【現役プログラマー向け】奪われないために:ディレクターを目指すべし
- プログラマー…コードをバリバリ書く人
- ディレクター…プロジェクト全体の指揮を取る人
現役プログラマーの人はディレクターを目指しましょう。
コードをバリバリ書くのはAIが得意です。
仕様書通りにコーディングするだけの仕事はAIに任せましょう。
プロジェクト全体の指揮を取るのはAIはまだ苦手です。
些細な表情の変化や声のトーンでチームメンバーの状態を察したりするのは人間にしかできません。
ディレクターには最低限の制作スキル・進行管理スキル・リーダーシップなどが必要です。
◆関連記事:プログラマーなのに年収が低いのはなぜ?【結論:指示をする側になればいい】
現役プログラマーの方はディレクターにキャリアアップしましょう。
年収が上がり、自分自身の需要も安定します。
【これから目指す人向け】奪われないために:AIプログラマーを目指すべし
JavaScriptとかPHPとかを仕様書通りに書くだけのプログラマーはそのうち消えます。
これからプログラマーを目指す人は、AIを作るプログラマーを目指しましょう。
「AIがAIを作る時代が来る」なんて言われますが、それはまだまだ先です。
シンギュラリティと呼ばれる人類のアガリはそう簡単には来ません。
AIを作るのは人間です。
- Python
- R
- C++
- Julia
◆関連記事:AI開発に使われるプログラミング言語5選【Pythonが一番良い】
まとめ:未来のことは誰にも分からない
記事のまとめ- AIがあと15年ぐらいで普及の壁を越えるまで仕事は残る
- 現在プログラマーの人→ディレクターを目指すべし
- これからプログラマーを目指す人→AIプログラマーを目指すべし
- 共通→AIのツールを上手く使える人材になるべし
AIに奪われる仕事の1位としてプログラマーを挙げる人もいれば
逆に、AIに奪われない仕事の1位挙げる人もいます。
未来のことは完全には予測できないので、必要以上に怯える必要は無いと思います。
とはいえ、何も考えないのもヤバいです。
どっちに転んでもいいように自分なりに準備しておくことが大切だと思います。
僕も、AIが作れる言語の1つであるPythonをゆるーく勉強中です。
Web系の言語だけじゃさすがに不安なので。
現状維持は衰退です。
時代の変化に上手く対応していきましょう。
今回は以上です。
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