記事を読むメリット
- 「フリーランスは生活できない」と言われる理由が分かる
- 「フリーランスは生活できないのではないか」という不安が消える
- フリーランスで生活を安定させるために何をすればいいか分かる
フリーランスになって自由に生活したい!だけど「フリーランスは生活できない」って意見もあるみたいで、ちょっと不安になってきた…確かに収入とか不安定そうだし、稼げてない人も多いイメージ…現実は厳しそう…
どうすればフリーランスで生活できるようになる?稼げないフリーランスにならないために何を気をつければいいか知りたい!
フリーランスで生活してる人の実態が知りたい!ぶっちゃけどうなの?生活できてる?
このような方に向けて今回は、現役フリーランスエンジニアである僕が、フリーランスの実態について解説していきます。
ちなみに僕のフリーランス歴は6年です。
最初のうちはビビるぐらい稼げず(※)全然生活できなかったので、日雇いで引っ越しのバイトとかやって生計を立ててました。
※1ヶ月毎日8時間ぐらい仕事して月収1万5000円ぐらいだったので、時給換算だと60円ぐらいです。
- フリーランスは1年で4割が廃業している
- ノリと勢いだけでフリーランスになると時給60円になっちゃう
フリーランスになって4年ぐらい経ったあたりから徐々に稼げるようになり、現在では時給2,800円ぐらい(年収だと480万円ぐらい)になりました。
目次- 結論:僕はフリーランスで生活できるようになるまで4年かかりました
- フリーランスは生活できないと言われる理由3つ
- フリーランスの年収事情【1年目40万円→5年目480万円】
- フリーランスの生存率【1年で約4割が廃業している】
- フリーランスで生活を安定させる方法3つ
- フリーランスのやめどき・見切りのつけどき
- まとめ:「なぜ自分はフリーランスになる必要があるのか?」を明確に
結論:僕はフリーランスで生活できるようになるまで4年かかりました
まず結論というか、実体験として、僕はフリーランスで生活できるようになるまで4年かかりました。
フリーランスになったのは21歳の頃でしたが、そこから25歳ぐらいまでの間、マジで恐ろしいほど稼げませんでした。
1ヶ月毎日8時間ぐらい仕事して月収1万5000円ぐらいだったので、時給換算だと60円ぐらいです。
当然ですが、フリーランスの収入だけでは全く生活できなかったので、日雇いで引越しとか家具配送とかのバイトをやって生計を立ててました。
お世話になりましたフルキャスト。
27歳になった今はフリーランスエンジニアとして仕事をしていますが、現在は時給2,800円ぐらいで年収は480万円ぐらいです。
僕がフリーランスでとして生活が安定するまでに4年もかかった理由は、「ノリと勢いだけでフリーランスになったから」です。
もう少し具体的にいうと、「スキルもなく、実績もなく、なんの準備もせずに憧れだけでフリーランスになったから」です。
なんの準備もせずフリーランスになったので、そりゃ4年間ぐらいは全く稼げない期間が続くよね、という話です。
逆に、僕の周りにいるフリーランスになった翌月ぐらいから月収30万円とか稼いで普通に生活できている人の共通点は、「フリーランスになる前からまず副業でコツコツスキルと実績を重ねていた人」です。
フリーランスになる前からコツコツと準備をしていたので、そりゃフリーランスになってすぐでも稼げるよね、という感じです。
僕の実体験で得たことを以下にまとめます。
- フリーランスになってもなかなか生活が安定しない人の特徴は「ノリと勢いだけでフリーランスになっちゃった人」
- フリーランスになってもすぐ生活が安定する人の特徴は「フリーランスになる前から副業でコツコツスキルと実績を重ねていた人」
◆関連記事:プログラミング独学で稼ぐ道のり【月10万円稼ぐまでの実体験】
フリーランスは生活できないと言われる理由3つ
フリーランスは生活できないと言われる理由は大体以下の3つです。
どれもフリーランスとしての宿命です。
収入が安定しない
フリーランスの最大の欠点というか、宿命です。
フリーランスは固定給ではないので、収入が安定しません。
自分が働いた時間や受注できた仕事の数などによって変動するので、
「先月は70万円ぐらい稼げた!」「だけど今月は10万円しか稼げなかった…」
とか普通にあります。
僕も月収80万円稼いだ翌月の収入が15万円だったことがあります。
高低差で耳キーンなりました。
解決策
誰も守ってくれない
フリーランスは自由な反面、誰も守ってくれません。
会社員の場合は、例えばミスをして取引先を怒らせたりしても、先輩や上司が一緒に謝ってくれたりして、会社がある程度守ってくれます。
そして、会社員の場合は取引先を怒らせても給料日になれば普通に給与が貰えます。
フリーランスの場合は、もしお客さんを怒らせたら当然ですが自分で謝らないといけず、守ってくれる上司も会社もいません。
そして、どんなに謝ってもお客さんの怒りが収まらなければ、報酬が貰えない可能性もあります。
また、会社員なら加入できる労災保険・雇用保険・厚生年金といった類の補償もフリーランスは入れないので、フリーランスは自分の身を自分で守る必要があります。
解決策
休めない
フリーランスは働く時間も日数も、自分で自由に決められます。
休みの日でもお客さんと連絡したりするので、仕事とプライベートの境目が曖昧です。
それに、フリーランスにとって「仕事がもらえる」というのは最高に嬉しいことなので、気づいたらスケジュールが仕事でパンパンで休みが全く無い…ということもあります。
なので、「働きすぎ」になりやすいです。
働きすぎは禁物です。
働きすぎる→体調を崩す→休む→休んでる間は収入無し→治ってないのに無理して働くor取り戻そうとしてまた働きすぎる→体調崩す…
という詰みループに陥ります。
解決策
フリーランスの年収事情【1年目40万円→5年目480万円】
フリーランス6年目の僕の2023年の年収はこんな感じです。
僕の年収推移- 2020年:818,829円(フリーランス2年目)
- 2021年:1,151,042円(フリーランス3年目)
- 2022年:2,492,032円(フリーランス4年目)
- 2023年:4,831,834円(フリーランス5年目)
フリーランス1年目のデータは残ってなかったんですが、月収3〜4万円だったので、年収40万円ぐらいです。
ウケますね。
4年目あたりから月収20万円ぐらい稼げるようになり、なんとか生活できるレベルになりました。
また、フリーランス協会が発表している「フリーランス白書2023」によると、年収ごとの割合は以下の感じです。
- 200万円未満:19.5%
- 200〜400万円:27.9%
- 400〜600万円:20.9%
- 600〜800万円:11.3%
- 800〜1,000万円:8.9%
- 1,000万円以上:10.0%
まとめると、半分に近い46.4%の人が年収400万円未満です。
多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれだと思いますが、年収1,000万円以上が10%いるのは気になるポイントです。
(会社員だと年収1,000万円以上の人の割合は4.9%です。)
◆関連記事:Web制作のフリーランスの実態は?稼げる?【僕は独学1年でなりました】
フリーランスの生存率【1年で約4割が廃業している】
経済産業省が発表している「中小企業白書」によると、個人事業主(フリーランス)の37.7%(約4割)が1年以内に廃業しています。
経過年数ごとの廃業率は以下の感じです。
経過年数ごとの廃業率- 1年後:37.7%
- 2年後:24.1%
- 3年後:20.5%
- 4年後:18.8%
- 5年後:16.2%
- 6年後:16.5%
- 7年後:14.8%
- 8年後:14.3%
- 9年後:14.0%
- 10年後:13.2%
上記を見ると分かりますが、実は年数が経つほど廃業率が減っています。
つまり、「最初の1〜3年目ぐらいまでが一番しんどい。それを乗り越えてしまえば廃業しづらくなる」ということです。
僕も4年目ぐらいから少しずつ生活できるようになってきたので、あながち間違ってないですね。
ちなみに、正社員1年目の離職率は平均18.2%ほどだそうです。
(参照:厚生労働省 学歴別就職3年以内離職率の推移)
フリーランスの方が、正社員の倍以上ほど辞める人が多いようです。
◆関連記事:スキルなしでフリーランスになるのはやめた方がいい【僕の失敗談あり】
フリーランスで生活を安定させる方法3つ
フリーランスで生活を安定させる方法は以下の3つです。
「自由になりたい!」という憧れと勢いだけでは生活できません。
まずは副業として始めて実績を積む
正直、これさえ徹底すればフリーランスで生活できます。
フリーランスで生活できていない人の特徴は、「実績もスキルも何も持っていない」ということです。
その理由が「副業で始めていなかったから」です。
実績もスキルもなく、仕事を貰う人脈も無ければ、生活できなくて当然です。
例えばフリーランスエンジニアになりたいなら、まずは本業の仕事もそのまま続けながら副業でプログラミングの案件を受注していく方がいいです。
「フリーランスで絶対に成功してやるんだ!!」というような、熱い想いがあるなら副業はすっ飛ばしていきなりフリーランスになっても折れずに続けられると思いますが、
「正社員がめんどくさすぎるからフリーランスになっちゃお〜働きたくね〜」というような、ネガティブな理由でいきなりフリーランスになるのは、稼げなくてツラいのでやめておいた方がいいです。
「正社員が嫌だからフリーランスになりたい」という動機自体は全然良いのですが、「ただ仕事をしたくない」という感じの前向きではない逃げの選択で会社を辞めるのは無しです。
あと、半年分の生活費ぐらいは貯金しておきましょう。
お金がないと、焦ってしまって低単価の案件ばかり受注して消耗したり、不安になって精神衛生上良くないです。
◆関連記事:プログラミングの副業で月5万稼ぐ方法【独学3ヶ月で達成しました】
誠実な対応を心がける
お客さんとのやり取りは誠実な対応を心がけましょう。
仕事の獲得しやすさに直結するからです。
継続的な仕事の依頼にも繋がります。
フリーランスの人のスキルってぶっちゃけ、お客さんから見ると割と誰でも一緒です。
「こんなプログラミングができます!」
「こんなデザインができます!」
「こんな動画が作れます!」
という感じでいくら「スキル」をアピールしても、お客さんが必ずしもその道に詳しいとは限らないので、お客さんからすると全然ピンと来なかったりします。
う〜ん、、誰に依頼してもそこそこ上手くやってくれそうだけど、なんかみんなどれも一緒に見えるなあ、、
という感じで、スキルがどれも一緒だった場合、最後に決め手となるのは「一番信頼できそうな人」に依頼します。
なぜ人々はトヨタで車を買うのでしょうか?
性能が良いからでしょうか?値段・最高速度・好みでしょうか?
トヨタで車を買う理由の決め手は「トヨタが一番信頼できるから」です。
信頼はビジネスにおいて最も重要な要素です。
・レスポンスは必ずその日のうちに返す
・先回りしてプラスアルファの提案をしてみる
・ウソをつかない、など
お客さんとのやり取りは誠実な対応を心がけましょう。
スキルや実績は今すぐ手に入るものではないですが、「誠実さ」は自分次第で今から作れます。
フリーランスは「自分自身が商品」です。
自分の価値は自分で高めましょう。
◆関連記事:実績ゼロでも受注できたクラウドワークスの提案文の書き方【月10万円稼いだテンプレあり】
営業=悪と思わない
これは稼げなかった当時の僕に言ってあげたいことです。
フリーランスは自分で営業しないと仕事が取れないので、営業から逃げると稼げません。
必要以上にゴリ売りするのは良くありませんが、自信を持って提案して相手の悩みを解決してあげることは、何も悪ではありません。
逃げずにちゃんと営業しましょう。
どうしても「営業=悪」という認識が払拭できない場合は、まずトコトンまでスキルを極めてください。
例えば「フリーランスエンジニアとして生活していきたいけど、どうしても営業が苦手…」
という場合は、まずトコトンまでプログラミングを極めて、プログラミングを好きになってください。
自分が好きなものは自然と提案(=営業)できます。
僕は仮面ライダークウガが好きなんですが、クウガのことならいくらでも提案できます。
「この回の話は絶対見た方がいいよ!」
「このクウガの変身フォームのここがカッコいいんだよ!」
とか、いくらでも言えます。
ですが、僕が全然好きではない、例えばインド映画とかは僕は全然提案できません。
自信を持って「今度インドで公開される映画は絶対面白いから見た方がいいよ!」とは言えません。
誰かに「インド映画を宣伝して営業してこい!」と言われても、好きじゃないのでできません。
「営業=悪」と思ってしまう原因は、
・自分が勧めたいコンテンツがそんなに好きじゃない
・自分の勧めたいコンテンツがそんなに詳しくない
のどれかです。
まずはトコトンまでスキルを極めて、好きになりましょう。
◆関連記事:ノマドを目指す人の為のプログラミング学習手順【3ヶ月で身につく】
フリーランスのやめどき・見切りのつけどき
フリーランスのやめどき・見切りのつけどきとしては、ズバリ「フリーランスでいることのメリットがなくなったと感じたとき」です。
フリーランスは良いことばかりではありません。
- 時間も場所も自由なのでダラダラ昼まで寝てることが多くなったかも
- 仕事が取れなすぎるから、一度企業に勤めてちゃんと地力をつけてからもう一度やり直した方がいいかも
というような場合は、フリーランスとして一旦見切りをつけて会社員になるのもありです。
フリーランスでいることが常に正しいとは限りません。
今フリーランスエンジニアをやっている僕の友人も、一度フリーランスエンジニアになったみたものの、全然仕事が取れなくて生活できなかったらしく、数年前に一旦フリーランスを辞めてWeb制作会社に就職していました。
3年ほどWeb制作会社に勤めた後、友人は退職して再びフリーランスエンジニアになり、現在は月収60〜70万円ほど稼いでいるそうです。
「フリーランス」はあくまで働き方の手段の1つです。
フリーランスでいることのメリットがなくなったと感じたら、一旦見切りをつけるのもありです。
まとめ:「なぜ自分はフリーランスになる必要があるのか?」を明確に
記事のまとめ- 僕はフリーランスで生活できるようになるまで4年かかりました
- フリーランスになってもなかなか生活が安定しない人の特徴は「ノリと勢いだけでフリーランスになっちゃった人」
- フリーランスになってもすぐ生活が安定する人の特徴は「フリーランスになる前から副業でコツコツスキルと実績を重ねていた人」
- フリーランスは生活できないと言われる理由は「収入が安定しない」「誰も守ってくれない」「休めない」の3つ
- フリーランスは46.4%の人が年収400万円未満
- フリーランスは1年で約4割が廃業している
- フリーランスで生活を安定させる方法は「まずは副業として始めて実績を積む」「誠実な対応を心がける」「営業=悪と思わない」の3つ
- フリーランスのやめどきは「フリーランスでいることのメリットがなくなったと感じたとき」
フリーランスとして生活していくために、まずは「なぜ自分はフリーランスになる必要があるのか?」を明確にしましょう。
前述の通り、1年で約4割が廃業したり、最初は副業でコツコツ実績を積み重ねる必要があったりと、割と根気が必要な場面があります。
そういう時に、「なぜ自分はフリーランスになる必要があるのか?」という理由が明確じゃないと、しんどくなります。
僕はどこかに縛られる働き方は嫌だったので、プログラミングを勉強してフリーランスエンジニアになりました。
プログラミングとフリーランスの相性は良く、パソコン1台あればどこでも仕事ができます。
たまに地元に帰省しながら仕事しています。
やるべきことを正しくコツコツ続けていれば、気づいたらフリーランスで生活できるようになっているので、ゆるくやっていきましょう。
今回は以上です。
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